もっとでっかく！

春が来た。
スーツの上着を着ない人も出て来た。

冬の間、コートなどで隠されていたもっとも男らしい部分が次第に露出されていく。
景気も良くなったせいか、これを機に、とピチピチのスリムスーツに着替えた人も多いのだろうか、体にフィットしたスーツを着ている人が昨年に比べても多いような気がする。

驚いたのが、７０歳もなろうという、お年寄りがスリムスーツを着こなしていたことだ。
胸のボタンを大きく開け、左に寄せたチンポと金玉をもっこりさせ、「まだ俺は男だ」と主張していた。
男であることを忘れないことは大事だと思った。

それにしてもこれからの季節はやっぱり下向けもっこりの季節だ。
暖かくなり、男の股間はダランと大きく下にふてぶてしく伸びてしまう。
それを下を向けたまま、股上が浅く、股間部が狭いスリムスーツに収めればどうなるか。

大きい人なら当然、足のどちらかに金玉やチンポを寄せてしまうしかない。
夏用の薄いスラックスの生地では、くっきりとチンポと金玉の膨らみが出てしまう。
それが歩くたびに「俺の金玉とチンポはここにありますよ」、と窮屈そうにスラックスにしわを作ったり、逆にそこだけしわが出来なかったり。

また、座った時にもう嫌になるほどくっきりと寄せてるのが分かるのに、大股で堂々と座ってる人を見たりすると、どうにも目が行ってしまう。

「俺の金玉とチンポはこの大きさだ、どうだ、よく見ろ」

と言っているかのようで。

これからの季節は目が忙しい。

この間、プールに行った。

泳いだあと、脱衣所に戻って体を拭いてると、プールの従業員らしき人が床を拭いていた。
だんだん俺の方に寄ってきた。

何でわざわざこっちによって来るのかなと俺は思ったが、気にせず体を拭いていた。

従業員は、俺の足元まで来ると、邪魔そうに見上げた。
ちょうど俺のもっこりを見上げるようになり、俺はせっかくなんで良く見えるようにタオルを上げ、頭を拭いた。
そしてちらりと従業員の顔を見ると、口をぽかんと開け、俺のもっこりを見ていた。

全く良いリアクションしてくれるなあと思い、腰に手を当てもっこりを突き出してやった。



その従業員は、俺のことをずっと見ていたが、ちょっと見すぎだろ、と俺が目線を合わせると、あっという顔をして、慌てて床拭きを再開した。

その従業員は、床拭きをしながら、いぶかしげな顔をしながら、俺の方をチラチラ見ているので、どうぞ見てくれと思い、存分に見てもらった。

その後、脱水機の方の床を彼が拭きに行ったのをみて、水着を脱ぎ、脱水機に行き、その従業員のそばで脱水機を回した。もちろん、俺は従業員の方などは見ず、あさっての方向を見ていた。

が、目の端で、従業員が手を止めて、俺をガン見しているのを確認していた。

見るのが好きな従業員のようだった。