正月明けに言っていたが、今年は自分に合うズボンを探そうと思って、色々店を見ていた。
この間も、店に入り、色々良さそうなものを試着していた。
しかし、中々気にいるものはない。
半端なものはいらない。
自分の魅力を最大限に生かせる、もとい、もっこりを最大限に生かせる、自分自身で納得出来るようなものを探さなくてはならない。
色々試着していると、若いちょっとカルそうな店員が来た。
「どんなボトムをお探しですか?お手伝いしましょうかぁ?」
見ると、彼は細いビチビチのスキニージーンズを穿いている。右寄せもっこりが浮かんでいた。
確かにスキニーももっこり強調にはいいのだが、細いのもやり過ぎ感があると何となく「女性」を感じさせる気がして、俺は個人的にはあまり好きではない。俺はあくまで「男」であることを主張したいのだ。
彼はとりあえず流しておいて、俺は気になった数本を持って試着室に入った。
そして、そのズボンを穿いてみた。
一つ目は、ジーンズ。
確かに穿きやすいし、もっこりもまあまあだが、こんなのは正直いくらでもある。これでは満足できない。
俺はため息をつき、それを脱ぐと、次のズボンに足を通した。
足を通した途端、これは何かが違う感じがした。そしてボタンを留め、チャックを上げた瞬間に確信した。
”・・これは違う!”
試着室の鏡に映った自分を見た。
これは・・。
見つけたかもしれない、俺に合う、ズボンを。
「どうですかぁー?お手伝いしましょうかぁ?開けていいですかぁ?」
店員の間の抜けた声で俺ははっと我に返った。まだ、彼はいたのか。
俺は迷ったが、彼にも見てもらおうと思い、カーテンをさっと開けた。
彼は俺の顔を見て、そして目線が下がって一点で止まると、
「・・・でかっ・・・」
彼は確かに小声でそういった。
「結構いいと思うんだけどねえ。」
俺は彼のつぶやきが聞こえなかったふりをして、そういった。
「いやー、どうでしょうかね。ちょっときついかもしれませんね。もうワンサイズ上でも、あーでも確かにウエストはそれでちょうどいい感じですね。うーん・・でも・・・・・・でけー・・・」
また彼は小声で言って、しばらく目が泳いでたが、最終的には俺のもっこりで視線を止めて固まっていた。
「お客様すみません、ちょっと失礼して、これってシワ寄っちゃってますかねぇ・・・・・。」
と言って、彼が笑顔で俺のもっこりに手の甲を当てた。ちゃんと、俺のチンポに彼の手の甲が当たった。
彼も俺のチンポを手の甲に感じたらしく、真っ赤になった。
「す、すみません!」
「俺の体型にはぴったりだと思うんだよね、これにします。」
俺は彼に触られたことを全く気にしてないとばかりに、彼にむしろ見せつけるように近寄り、そういった。
。
彼は寄り目になりながら、真顔で、
「・・・確かにお客さんにはぴったりだと思います・・。マジすげえ似合う。」
とボソッと言うと、彼は立ち上がった。見ると、彼のスキニージーンズの右寄せもっこりが少し大きくなってる気がした。
さっきまでヘラヘラしていた彼の目がちょっと本気になっていた。と、その顔が崩れて、
「ありがとっございますぅー、ではお着換えくださいねぇ。」
と急に声のトーンを上げて営業トークになり、カーテンをさっと閉めた。
俺は探していたものが見つかったことがうれしかったこともあり、これともう一つズボンを買って気分よく家路についた