会社で、他の人に評判が悪いのだが、何故か俺に優しい上司がいる。
話を聞くと、他の人にはかなり怒るそうだ。だが、俺はアドバイスはされたことはあるが、怒られたことはない。とても仕事のできる人で、考え方などは真似したいと思っている人だ。
ずっと不思議に思ってたのだが、先日会議でその上司の左隣に座った。
会議は進行し、俺の発表の時間になり、俺はその場で立ち上がって話をしていた。周りを見渡しながら話をしていたが、ふと隣の上司に目を向けると、目を大きく開け、俺の下半身に釘付けだった。
”あれ?”
あまりの本気の目に、驚いてしまい、声が少し小さくなってしまった。
が、もちろん、すぐに胸を張って、声を戻し、せっかくなので上司に見えやすいように周囲に気づかれない程度に上司の方に体を向けた。
すると上司は、それに応えたのか、右ひじをつき、こちらに体を向け、完全に俺を見てますよ、という体勢になった。
”上司の目が俺のもっこりのすぐ近くで、俺のもっこりを凝視している”
その微妙な緊張感で、説明を続けた。
最後、挨拶をするときに、上司側に礼をするときに、体をこちらに向けている上司の膝にわざと足を当たるように体を寄せ、あいさつした。上司は少し驚いたようだったが、目は俺のもっこりに釘付けのままだった。
その後、知らぬふりをして俺は会議室を後にした。すると、廊下でその上司が駆け寄って来て、
「いやー、君の説明、良かったよ。わかりやすいし、堂々としてて頼もしかったよ。」
「そうですか、ありがとうございます。結構練習しましたから。」
「本当に良かったよ。今後のアドバイスとしてはな・・・」
その上司のアドバイスがその後続いた。俺は、貴重な意見なので、良く聞いていた。
最後、別れるとき、上司がいった。
「じゃ、今後もよろしくな。いやー、頼もしい説明だった。」
そして、急に声を小さくしていった。
「それに・・・・下半身も頼もしい。」
「え?」
俺は聞き返したが、上司はニコニコしてもう自分のオフィスに体を向けて歩き出していた。